これまで、法多山田遊びが美濃(岐阜県)白山中宮長滝寺(現在は白山長滝神社)からもたらされたことを紹介し、具体的な類似点を示しました。
今回は田遊び第七段に演じられる「そうとめ(早乙女)」に登場する10人の早乙女の衣装のうち、頭にかぶる花笠のルーツを紹介しましょう。
法多山田遊びの前日(1月6日)に、白山長滝神社で延年が催され、その会場となる神社拝殿土間の天井には巨大な花笠が5基(桜・菊・牡丹・椿・芥子)つり下げられます。
これが花笠のルーツで、このような形になったのは昭和20年代とのこと。
もとは子どもがかぶったようですが、祭りに集まった民衆が福をもたらすという花笠を奪い合い、誤って首の骨を折る事件が起きました。それ以後、このように巨大化させ、天井につって奪い合う形となりました。法多山には、古い形が残っているわけです。(山)