袋井宿に関する記録や絵図、浮世絵はいくつかが残されているのですが、どうも、具体的なイメージが頭に浮かんできません。そこで、景観復元模型を作り出すことを計画したわけです
ヒントになったのが、磐田北小学校玄関ロビーの壁に、何年も前の六年生が卒業記念として作った見付宿の景観復元模型が掛けてあり、それが、実に、味わい深い空間を醸しだしていたからでした。
さて、実際に作製するとなると、資料集めから始まります。ただ単に、街道の両側に家並みが集中する模型では、「ただの宿場」で「袋井宿」にならないからです。
ところが、残されている資料は、本当に、断片的な情報に過ぎず、余りにもわからないことが多いことに改めて気付かされます。
全体的な形状は「袋井宿絵図」で知ることができますが、驚いたのが宿の廻りに土塁が描かれていることで、これは、大正時代の「天橋」の写真にも写っています。原野谷川に隣接する宿を水害から守るためでしょうか。
さて、本当に景観模型は完成するのでしょうかね。(山)